世界が広がった瞬間

ビクトリーな6人組とケータイ世代のカリスマを追う日々

推しが無期限活動休止しました

 

 

お久しぶりです。

読んでくださる方がいるかどうかはわかりませんが、2019年に書いた下書きがでてきました。

内容は「推しの無期限活動休止」について。

当時の感情が鮮明に蘇ってきたのと同時に、2年以上経った今、また別の推しであるV6の解散を控えた今また思うこともあって。

当時の記事に今思うことを追加して、今更公開しようと思います。

 

V6のことについてはまた別の記事で気持ちの整理を兼ねて綴ろうと思います。

 

では、ここからが2年前に書いた記事です。

 

 

 

 

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年が明けて2019年1月8日。忘れもしないこの日付。

どうやら平成元年が始まった日らしい。

 

この日の18:00、V6とは別に私が愛してやまない女性ソロアーティストのHPが更新された。

 

いつも応援してくれる皆さんへ
 
2008年にデビューしてから今まで、
音楽を通してたくさんの方に出会い、大好きな音楽に囲まれて、
最高の20代を過ごすことができました。
もうすぐ、ずっと楽しみにしていた30代。
旅行が好きなので、行きたい場所もまだまだありますし、やってみたいこともたくさんあります。
 
来月のライブを終えたら一度活動を休止して、期限を決めずに色々と挑戦したいと思っています。
 
とは言っても、やっぱり私は歌が好きで、これからもきっと毎日のように歌を口ずさんでいる気がします。
またいつか皆さんの前で歌える日が来るまで、日常の中で音楽を楽しみたいと思っています。
最後に、こんな私をいつも応援してくれる皆さんに心から感謝の気持ちを伝えたいです。
 
ありがとう  

 

"一度活動を休止して"

 

初めて発表を見たときはこの文字しか目に入ってこなくて、何かの感情が生まれる前にもう涙が止まらなかった。とにかく泣いた。

"引退じゃない"、"休止前にまだライブで会える"、そんなポジティブな考えは後から冷静になればわかる。けどそうじゃない。何の情報も更新されず、いつ帰ってくるのかわからない状態が何年続くかわからない、その事実がもう1ヶ月先に起こってる。それだけでもう絶望するには十分だった。

解散、引退に比べたらマシかもしれない。けれど他と比較する必要がわからない。私たちファンの中では、この"活動休止"の辛さが全てだった。

この日は寝るまでずっと泣き続けた。気を抜けばすぐ涙が出てきた。仲間たちと気持ちを共有したくてずっとツイッターを見てたけど、とにかく泣いた。そしてすぐさまテレビを消した。きっと夕方〜深夜のニュースで取り上げられると思ったから。当事者である本人と、私と同じ絶望感を味わってる仲間以外の心無い淡々としたコメントなんか聞きたくなかった。あなたたちに何がわかるの。どうせヒット曲だけ聞く程度の街の人にインタビューするんでしょう。そんなのがファンの総意だと思われるなんてもってのほかだ。

そしてこの日から数日は眠ることが怖かった。眠れば明日が来るから、休止の日が近づくから。休止前ラストのライブは2/1〜2/3の3日間。休止発表の前にチケットは確保していたから3日間参加できることは決まっていたけど、こんなにも始まって欲しくないライブは初めてだった。この時ばかりは2019年1月のまま時が止まればいいのにと思った。

翌日、私の唯一の自慢の自前の二重は見るも無残なことになり別人の顔面だった。それでも今の化粧の技術はすごいもので、なんとか人前に出られる顔面を作ることができた。この日、会う約束をしていた知人は私が彼女を好きなことを知らない人だったため、誰にも触れられずに過ごすことができた。人と会っていたおかげで気も紛れたし、泣く回数も格段に減った。

しかしその次の日、発表から2日後に大学に行った瞬間周りからの「大丈夫!?」攻撃。2日経っていたし、家の外だったから涙こそ堪えたけど大丈夫なわけがない。「大丈夫じゃないよ〜(笑)」と冗談で返したけどお願いだから触れないで欲しかった。みんなに悪気がなかったのはわかってる。けどこの気持ちがわからない人からのただのネタとしての話題提供なんか本当に求めてないし、余計なアドバイスをされても何も心に響かない。10年何かを追いかけた人にしかこの気持ちはきっとわからない。

だからこそ他のジャンルとはいえ、オタクをしている友人からの連絡には心が救われた。同じ言葉でもこもっている気持ちが全然違うように感じられた。そんな友人たちには感謝の気持ちとともに「推しは推せる時に推せ」と伝えておいた。本気でこれに尽きる。

そして一番心に響いたのがやはり安室奈美恵さんのファンの人からのお言葉。泣かないわけがなかった。いつもお互いの趣味について語り合っていた人だった。安室奈美恵さんが引退の発表があった時も、この人から話題を振られるまでこちらから触れられるわけもなかった。今回も発表後、すぐではなく少し時間をおいてから連絡をくれた。その内容もこちらを気遣った優しい言葉ばかりでまた涙が溢れた。内容は割愛するけれどその中で印象に残った一部を。

「今まで散々聞き飽きたシングル曲も、今度のライブではきっと違った思いで聴けるだろうから、しっかり見届けてきてね。」

なぜだか涙が溢れた。私も、私の周りのファン仲間もそうだったが、熱狂的ファンはいわゆる「ヒット曲」には飽きている。テレビに出ればいつも同じような選曲。ライブでも必ず歌われる。正直、その曲をセットリストから外してカップリング曲や昔の曲をやってくれ、と思っていた。それがいかに贅沢な文句だったのか、今更になってわかった。ヒット曲どころか、もうこの人の生の歌声はしばらく聴けないのだから。

 

活動休止が発表されても、世の流れは残酷なもので、世間は普通に動くし、私も普通に生活しなきゃいけない。勉強があってバイトがあって友達と遊ぶ予定があってやることがたくさんある。どれだけ辛くてもそれらをこなしていくしかなくて。でも、むしろ忙しいことで辛い気持ちに蓋をする時間は増えた。一人になった時、暇になった時、どうしたってあのことを考えたしまう。その度に自分の心の奥の奥が真っ暗になって絶望で埋め尽くされる気分になる。だから、人と会う予定をたくさん立てて忙しくして考える時間を減らした。そうすることでなんとか日々を過ごすことができた。

 

そしていよいよライブが翌日に迫った1/31。夜行バスで会場のある横浜に向かうために、1/31の夜に家を出た。直前までバイトを入れて慌ただしく行動して相変わらず気を紛らわせた。休止の発表から3週間が経過していて、時間が解決してくれているかと思いきややはりそんなことはなくて。純粋に彼女とファン仲間たちに会える楽しみと、出発してしまうと始まってしまう恐怖。次帰宅する時は全てが終わっている恐怖。それらが全て混ざり合ってまさに"行きたいけど行きたくない"状態。でも結局は見届ける覚悟も何も決まっていないままだった。

ライブ当日の朝、横浜に到着。しかしここでトラブル大量発生。詳細は書きませんが、それはそれはパニックになってこれまた気が紛れた。そのためのトラブルだったのかなぁ、なんて思ってみたりもした(そんなことはない)。

トラブルもなんとか解決し、いよいよ開演時間が迫る会場へ。大好きなオタク仲間たちとも久しぶりの再会。全国各地にいる同士たちが、"彼女のライブに行く"という共通の目的をもって各々の手段で集まってきて会えるこの瞬間が本当に大好きで。いくら活動休止が悲しいといえども、大好きなみんなに会えばいつも通りたくさん話して笑いあって写真を撮って過ごすことができた。

 

そして迎えた活動休止前最後のライブ3days。圧巻の演出とセトリだった。「活動休止前最後」ということに甘えた王道の曲だけのセットリストやシンプルな演出にすることなく、最後の最後まで進化し続ける推しがそこにはいた。メジャーなシングル曲で盛り上げつつもマイナー曲や懐かしい曲で昔からのファンも忘れない。演出やステージ構成も今までとは全く違う。またこれからどんどん新たな推しの可能性が広がるとしか思えないような2時間半だった。けれどそんな楽しい2時間半の中でもやっぱり「活動休止」の事実は変わらない。

普段はMCでファンとしっかり会話してくれる彼女だったが今回のライブに限ってはMCがほぼなし。きっと涙脆くて優しい彼女のことだから、あまりにも多くを語ると涙が止まらなくなるんだと思う。各公演の最後の挨拶でのみ活動休止について一言だけ触れていた。その度に涙ぐむ彼女を見て「あぁ、やっぱり活動休止は嘘じゃないんだ」という現実を突き付けられてひたすらに私も泣いた。

そしてライブ最終日。開演前は今までと変わらず会場前で集まって喋る同志たち。みんな3日間笑顔だった。けどこの日だけは泣きながら抱きしめ合った。推しに逢うことが大前提のライブだったけど、推しのおかげで出会えた大切な仲間たち。彼女が活動休止すればみんなにも自ずと会いづらくなる。みんなまた絶対会おうねと約束した。

最終日はとにかくとにかく泣いた。推しを目に焼き付けたいのに涙で前が見えないレベルだし、推しの声を耳に残したいのに自分の嗚咽しか聞こえないレベルだった。私たちファンがそんな状況の中、涙目ではあるものの声を震わせることなくいつも通りの素敵な歌声を響かせてくれる推し。さすがだなあ、プロだなあ、と思いつつもついに最後の曲。最後のフレーズを歌い終えた瞬間。彼女の目から堰き止めていた涙が一気に溢れてその場で泣き崩れた。

私が人生で一番泣いたのは後にも先にもこの瞬間だと思う。

推しの涙なんて見たくなかった。

 

そして最後の挨拶。彼女はただひたすらにファンへの感謝を伝えてくれて。何度「ありがとう」と言ってくれたことだろう。そんな彼女だからこそ私は大好きだった。ずっとついていきたかった。けど一旦止まらないといけない。また戻ってくるって頭ではわかってる。でも心が追いつかない。彼女の歌声、歌ってる時の仕草、ダンス、笑顔と次に会えるのはいつなのかわからない。終わりの見えない「活動休止期間」への恐怖。

彼女の決断を受け止めて見送ろう。

なんて最もらしいことは何もできず。

彼女がステージから捌けるその瞬間まで「やめて、行かないで、やだ」と泣き叫ぶしかできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

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途中で力尽きたと思われるところで終わってました(笑)

 

あれから2年。

私は今も気持ちが変わることはなく彼女の復活を待っています。

私にとって彼女とV6は比べる対象でも代わりになる対象でもなく、V6がいてようとも彼女がいない絶望にしばらくは無の境地でした。

TVで彼女の過去映像が流れても泣かなくなるまで1年、彼女の歌を聞けるようになるにも1年かかりました。ライブDVDは今でもなかなか見る勇気が出ません。

彼女に会うために働いてお金を稼いで、彼女に会うために自分磨きをして、彼女に会う日のために生きていた私は、あの日以降自分の中から「虚無」が消えません。もちろんV6がいてV6に救われた部分もたくさんあったけど先程も言ったようにお互いがお互いの代わりにはならない存在なので。

ライブ会場で彼女に会う時のあのキラキラした感情とアドレナリンを味わえない今、本当の自分ではない仮の自分でなんとか生きている、というイメージです。

ここまでくると趣味を通り越して依存だなぁと思ったりもするけど自分でどうにかできる感情でもないので。

ただとにかく彼女の復帰を生きる希望として毎日何とか頑張ってます。

一つ後悔があるとすれば、彼女の活動休止前ラストを笑顔で見送れなかったことです。「またね!待ってるよ!」って見送りたかった。泣き喚いて終わってしまったことは今もとても後悔してます。けどあの日に戻ってもきっと同じような見送り方しかできないんだろうなぁ。

 

とはいえ今も私にはもう一人(?)の推し、V6がいます。

彼女の代わりにはなりませんがメンバー個々の現場に足を運び、ワンズコン以来の次のコンサートを生き甲斐にしていました。

 

「私にはV6がいる」

 

そう思っていた矢先の今年の出来事です。

 

 

 

正直、心が折れました。

「活動休止」とは比べ物にならない絶望が襲ってきました。

2年前は「解散に比べたらマシとか関係ない、辛いもんは辛い」と書いてましたがやっぱりどう考えても活動休止より辛いわボケェ。

 

というわけでまた別の記事でV6の今回の件についても書こうと思います!!!先に謝ります!綺麗事なんて言えません!!!!!